カトリック・ミラノ外国宣教会の生涯養成プログラム

 10月5日〜7日、カトリック・ミラノ外国宣教会の生涯養成プログラムが兵庫県神戸市にて実施されました。若手のミラノ会神父に加えザビエル会の神父一名が参加、日本神道のより深い理解のために生田神社、北野天満神社、諏訪神社を参拝し、そこで宮司様と非常に有意義な対話をする機会をいただきました。
 対話についてはさまざまな方法が考えられます。複数の宗教が共存するといわれている日本の現状において、対話とは、話し合いや催しものなどにとどまらず、他宗教の個々人や共同体と建設的な関係を築くことをも意味します。自由を尊重し、素直な心で相手を受け止めるなかで相互理解を目指すことが望まれます。対話とは尊重と友情の姿勢です。日本における教会の福音化の使命を果たすにあたってなされるあらゆる活動に浸透すべき姿勢だと考えています。
 今回の生涯プログラムを通じて、私たちは神道の神主様の方々と出会い、互いに耳を傾け、互いにより深く交わり、互いのすばらしさを知ることができました。そして社会における共通の関心事にむかって共に祈り、共に働くためのかけがいのない出会いとなりました。
 改めて、第二バチカン公会議の現代世界憲章に記されている喜びと希望の力を感じました。その一節を紹介します。
 多くの苦難を通して悪と戦い、死を堪え忍ぶことは、確かにキリスト者にとって必要であり義務である。しかし、復活の秘義に結ばれ、キリストの死に似た姿となるキリスト者は、希望に力づけられて復活に向かって進むであろう。
 このことはキリスト信者ばかりでなく、心の中に恩恵が目に見えない方法で働きかけているすべての善意の人についても言うことができる。事実、キリストはすべて人のために死んだのであり、人間の究極的召命は実際にはただ一つ、すなわち神的なものである。したがって、われわれは神だけが知っている方法によって、聖霊が復活秘義にあずかる可能性をすべての人に提供すると信じなければならない。(現代世界憲章22)

2020年10月18日
カトリック・ミラノ外国宣教会
アンドレア・レンボ神父