聖地より-私たち各々の「聖地」に向けて
司祭叙階10周年記念巡礼

 数か月前、私たちは司祭叙階10周年を記念し、喜びの内に聖地巡礼という大きなお恵みをいただきました。「私たち」というのは、日本、カンボジア、タイ、アルジェリアなど、各地に派遣されているミラノ外国宣教会の宣教師5人のことです。最近、叙階50周年、70周年を迎えられた神父様方にとっては、10年の歳月は、さほど長いものではないかもしれません。けれども、その「たった10年」の短い、しかし濃厚な日々を思い起こしながら、主に感謝して祝い、お世話になった方々にお礼を申し上げることは、とても大切な、また必要なことだと思いました。

 というわけで、2008年に司祭に叙階された私たち5人のミラノ会員は、去る8月28日~9月12日の15日間、聖地を巡礼してきました。この巡礼を支援し、可能にして下さったフェルッチョ・ブランビラスカ総長はじめ、本部の皆様に改めて心から感謝いたします。

 ジャンルーカ・ベロッティ、パウロ・サラモーネ、ヴァレリオ・サラ、ピエロ・マゾーロ、ジョヴァンニ・トゥリーノの5人は、しばらく自分の宣教地を後にして、テルアビブ空港で待ち合わせし、レンタカーでタブハに向かいました。タブハは、福音の「パンと魚の奇跡」で知られるガリラヤ湖畔の町です。旅の前半は、巡礼者用の宿に4泊して、カファルナオ(ペトロの町)、山上の垂訓で知られる「祝福の山」など近隣の有名な町々を訪ねました。

 私たちに5人にとって、聖地訪問は初めてのことではありませんでした。しかし、司祭になって聖地に戻り、日々、場所を変えて移動しながらミサを立て、聖なるゆかりの地で、神のみ言葉に耳を傾けることができたのは、全く特別な感慨深いことで、帰国した今も引き続き、それを思い起こして深く味わい、分かち合いたいと思っています。イエスの隠された私生活から公的生活に至るまで、その舞台となったガリラヤ湖周辺を巡りながら強く心に残ったのは、マグダラの町の考古学的発掘調査でした。最近「キリストの兵士」修道会によって発掘が進められているその土地をガイド付で訪ねました。そこには、イエスの時代からのシナゴグや当時の町全体が姿を現し、今後、宗教的観点からも重要な観光の中心になっていくと考えられています。私たちは、毎日訪問先で、その土地と関連のある聖書の箇所を黙想するだけでなく、互いに黙想して感じたことや、宣教の体験、司祭としての体験を分かち合いました。普段は離れ離れに暮らしていますが、一人一人の話に耳を傾け、相手の生活を知ることは、どれほど豊かなことでしょう。

 私たちは、タブハを出発してナザレトで一泊した後、エルサレムに入りました。マリアが大天使ガブリエルに「ハイ」と答えたことにより福音全体がスタートしましたが、その「受胎告知教会」で、私たちは長時間祈ることができました。また、エルサレム城外の鶏鳴地区にある巡礼者の宿泊施設で、私たちは一週間を過ごしました。伝承によると、この地で、ペトロは鶏がなく前に三度イエスを否み、又イエスは、十字架に付けられて亡くなる前に、このあたりで投獄されていたと言われます。エルサレムは、「一神教」と呼ばれる三つの宗教にとって「聖なる町」であり、我々キリスト者にとっては、イエス・キリストの受難、死、復活の地、全ての人に福音を届ける宣教の出発点となったところです。この町は、他には例を見ない独特の町で、異なる人種、文化、宗教が共生し、もし喜びの内に平和(ヘブライ語で“シャローム”)を実現したいと思うなら、互いに尊重し合わなければ生きていかれない町です。エルサレムにおいても、私たちは、日々忘れ得ぬ瞬間を過ごしました。中でも感動的だったのは、聖墳墓教会で過ごした祈りの時間、エルサレムのピエールバッティスタ・ピッツァバラ大司教にお会いしたこと、ベトレヘム近郊の町(パレスチナ領)を訪問し、あちこちの聖なる場所でミサを捧げたこと等です。

 帰途に就く前、私たちはテルアビブの海辺で最後の二日間を過ごしました。

 私たちの心は、今回の巡礼を通して体験した全てのことに対する感謝の思いで一杯に満たされました。けれども、それにも増して大きかったのは、各々の「聖地」、つまり派遣先であるタイ、日本、アルジェリア、カンボジアで私たちが始めた宣教の冒険を、これからも一層の喜びと情熱をもって続けていきたいという気持ちでした。

 イタリアにいても、全世界、どこにいても、主の御名が知らされ、愛されている土地にあって、いのちの主に自らを委ね、祈りと周囲の方々の愛情に自分自身を委ね続けましょう。

 良き人生、良き宣教を続けていかれますように、皆様に“シャローム”!

ジャンルーカ・ベロッティ
ピエロ・マゾーロ
ヴァレリオ・サラ
パウロ・サラモーネ
ジョヴァンニ・トゥリーノ

2018年9月8日、ベツレヘムの聖誕教会、聖ヒエロニモの小聖堂にてミサ後

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