体験学習 福岡・久留米巡礼の旅に参加して

 5月19日㈮~21日㈰の日程で、カトリック船橋学習センターガリラヤの主催する体験学習―福岡・久留米巡礼の旅―が開催されました。
 『宗教を超えて祈る』というテーマを掲げた巡礼で、アンドレア神父様と他17名の方が参加しました。この巡礼の旅は、コロナ感染症によるパンデミックの前に理事長のアンドレア神父様と企画したのですが、開催延期が続き3年越しでようやく実現しました。本当に感動的で、お恵みと感謝の旅となり、感動は言葉にできないほど、素晴らしいものでした。訪問先のすべてを紹介できないのが残念ですが、最も特別で貴重な体験を紹介いたします。
 旅の二日目、私たちはみやま市にある 本吉山清水寺 に行きました。このお寺は、天台宗開祖伝教法師によって806年に創建された、歴史あるお寺です。お寺の住職の妻 鍋島恭子様はカトリック信者。シスターになりたいと希望していたほどでしたが、自身の信仰を捨てることなくお寺に嫁がれました。息子であり副住職の鍋島隆清様は、キリスト教と仏教の環境で成長されました。お二人の講話は、異なる宗教であっても、人として生きていく道、そして祈りは同じであることを感じました。
 そして、ここでは大変貴重で、画期的な体験をしました。それは、仏教の環境の中でごミサをたてて頂いたことです!初めに、副住職様に仏教の法要をして頂き、それからアンドレア神父様の司式でごミサに与かりました。ご聖体を仏様の前で頂いた時は本当に感動し、最後は涙があふれ、私の心の中で『神様は一つ』この言葉が響いていました。緑の美しい清水寺での体験は、生涯忘れることのできない、素晴らしい体験でした。
 最後になりましたが、初日の訪問先の聖マリア病院(久留米市)では、雪の聖母聖堂にて、ジュゼッペ神父様アンドレア神父様との共同司式でごミサに与ることができましたことは、本当に嬉しいことでした。この巡礼で出会ったすべての方がとても優しく親切で、心から感謝しております。
 体験を通して学び、感じたことを忘れることなく、信仰の道を歩んで行きたいと思います。